いわゆる大御所同士の協演も多いこの第5&9番ですが、どちらかの奏者が不要に目立つことなく和みのある演奏という点では、メニューイン氏とケンプ氏によるこのアルバムに最も惹かれました。ゆったりとしたテンポで奏でられる幸福感に満ちた春、ヴァイオリンとピアノのユニゾンにメリハリのあるクロイツェル、どちらも曲の特徴が良く表現されていると思います。
アメリカ生まれで神童と言われ、英国に帰化して男爵を授けられたメニューイン氏と、ドイツ生まれでベートーヴェン奏者として名高いケンプ氏、この取合せも豪華ですが、精神世界を深く追求したメニューイン氏と、弱い繊細な音の表現に卓越したケンプ氏の協演により、さりげないながらとても深みのある演奏になっています。
なお、個人的な音の好みではありますが、このルビジウム・カッティング及びオリジナル・イメージ・ビット・プロセッシング(OIBP)のアルバムは、音はクリアですが、OIBPされていない2006年発売の[Limited Edition]の方がヴァイオリンが優しい音で聴き易いと感じました。Webで調べてみると、OIBPされたアルバムは概して1〜数KHzが明るく聞こえ、アルバムによっても程度差があるようです。...あとは、好み次第というところでしょうか。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ《春》《クロイツェル》 関連情報
睡眠時以外に リラックスタイム・太極拳の練習時に使用しています。
聞いていてとても 心地のいい曲が収録されています。とっておきのモーツァルト(10)ぐっすり眠れるモーツァルト
とっておきのモーツァルト(10)ぐっすり眠れるモーツァルト 関連情報
私は以前にベスト・クラシック100を買って、もっと聞きたいと思いこのCDを購入しました。
クラシックに興味がある方には、おすすめできる商品だと思います。
良い点
・100曲3000円はコストパフォーマンスが良いです。
・音楽の質も普通に良いですし、全体としてしっかり丁寧に作られている印象です。
・初心者の私にとっては、クラシックの世界の興味や知識が深まりました。
・BGMにぴったりです。
悪い点
・「作曲家・演奏家ベスト100」が収録されているのは良いですが、そのためにDISK6が52分になってしまっています。
ベスト・クラシック100 2 関連情報