フランスは、イタリア・ドイツと並ぶオペラ大国のはずですが、ではフランスオペラの代表作を挙げよと言われると、ちょっと困ってしまいます。『カルメン』や『ホフマン物語』は個性的すぎるし『トロイア人たち』は生真面目すぎるし大作でありすぎるし…。そんな時心に浮かんだのが、この『サムソンとデリラ』です。音楽のつくりの点でも、題材から言っても、かなり典型的・代表的なフランスオペラと言えるのではないでしょうか。このディスクにおさめられた上演は、メトロポリタン歌劇場のもので、いつもながらの大規模で豪華な舞台装置、レヴァインの堅実な指揮で、この作品の魅力があますところなく表現されています。オペラ本体の終演後、この舞台で長年活躍してきたドミンゴに対する表彰式の場面が収録されており、これもなかなかの見物です。無論、本編中でのドミンゴの歌唱も素晴らしいものです。このディスクの発売を機会に、フランスオペラのファンが増えてくるかもしれない、と予感させる内容です。 サン=サーンス:歌劇《サムソンとダリラ》 [DVD] 関連情報
2003年3月24日リリース。エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)こと、リチャード・D・ジェームス(Richard David James、1971年8月18日 - )の『第ニ人格』=Aphex TwinによるミックスCD。
エイフェックス・ツインのリミックスの最初は1998年にベイビー・フォードのクラシック『ノーマル』が最初だと思う。以後様々なリミックスを実践してきたのは、1997年までのエイフェックス・ツインを知る者にとってはもの凄く意外というのが共通認識だったと思う。ダンス・カルチャーの『プロパー』たる地位を自認していると思われていて、リミックスには全く無関心に感じられたからだ。しかし、自身の中に音楽的多重人格を内包しているリチャード・D・ジェームスだからこそ、ある意味矛盾しているように感じられる方向性も一瞬にして発生し、2枚組のアルバムを大した時間もかけずに完成させてしまうのだとも思う。
ぼくが好きなのはクラシック界の巨星フィリップ・グラスがオーケストレーションを手がけているデビット・ボウイの『ヒーローズ』である。原型が欠片しかないその変貌には驚く。もう一つ原型をほとんどとどめない自身の『Windowlicker, Acid Edit』がスゴイ。聴き逃せない圧倒的な音界である。
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~レース映画を語る時、絶対に忘れてはいけない一本。
当時のレースシーンが良く分かるが、もちろんストーリーも面白い。
当時のレーサーがいかに一匹狼的存在だったかが分かって興味深い、また、悪役に徹したフェラーリがいい味をだしている、こういう役回りはフェラーリならでは。
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また、主人公のチーム「ヤムラ」は当然ホンダがモデルであるが、実際に画面にうつる車はF1デビューしたてのマクラーレンである。
とにかくレースシーンは迫力の一言。公開当時、これを劇場で、しかもシネラマでみた人は幸せもの。
国内版のビデオもなく、DVDも発売されない本作。もはやこれを買うしか見る方法はありません。~
Grand Prix [VHS] [Import] 関連情報