一ノ関圭 商品

一ノ関圭 坊っちゃん (岩波少年文庫)

これは小学生の時に読んだ時の感想である「痛快青春活劇」ではかった。
また作者が意図したであろう明治維新による近代化を誘った陽明学的な公共精神(坊ちゃん&山嵐)が、皮肉にも朱子学的権威主義と結び付いた近代的個人主義(赤シャツ、野だ、狸)によって敗北する明治後期の思想的な問題を風刺した「文学」との評価でも物足りない。
ちっく美少女(要脳内変換)の清と別れる事でそのウザったさ開放されようとしたが、共依存の関係であった事に気付き、その愛を受け入れるツンデレな主人公を描いた「萌え系ラノベ」なのである。
繰り返される松山批判は東京と比較にように見えて実は、清のいない松山と清のいる東京との比較であり、清を伴って松山に来たとしたら?と考えて坊ちゃんの行動を眺めるも一興だ。
100年の時を越えた萌えキャラの清にノックアウトされたい人は是非! 坊っちゃん (岩波少年文庫) 関連情報

一ノ関圭 茶箱広重 (小学館文庫)

現在、一ノ関圭の漫画はたった3冊しか存在しない。処女作をふくめた「らんぷの下」、これ、そして二十数年ぶりに出版された「鼻紙写楽」。ふつう、漫画家は生活のために編集にせかされて駄作であろうと多産する存在だとみられている。しかし、一ノ関圭には描きたいときに描くという自由があったのだろう。経済的に自立していて、描かなくても生活できる環境におられたのかもしれない。ほんとうの事情はしるよしもないが、一つ一つの作品が締め切りに追われることなく、ゆっくりと時間をかけて熟成されているとはいえるだろう。年代物のモルトウイスキーにも似ている。読者は珠玉の一滴である作品に心おきなく酔うだけなのだ。 茶箱広重 (小学館文庫) 関連情報

一ノ関圭 絵本 夢の江戸歌舞伎 (歴史を旅する絵本)

 今となっては伺い知ることの出来ない、江戸の中村座を描いた一冊。
以前、どこかでこの本の中の「幕開けの一瞬」を描いた一枚を拝見
し、板付の役者の気迫、息を呑んでその瞬間を待つ観客、当時の芝
居小屋の熱気・雰囲気に圧倒されたのを覚えています。
今回、ここで見つけ、手に入れることができました!!

歌舞伎座もよいけれど、夢の中を彷徨うような気分にさせてくれる一
冊。
勘九郎さん、勘三郎襲名したら、今度はこういうの作ってくれないか
なぁ・・・ 絵本 夢の江戸歌舞伎 (歴史を旅する絵本) 関連情報

一ノ関圭 らんぷの下 (小学館文庫)

マンガの絵にデッサン力なんか要らない。文学的テーマなんか、マンガの面白さには関係無い。
しかし、見事なデッサン力で、文学的作風で、しかも面白いマンガもある。
「女性の自立」を扱った作品群は時代を感じさせるが、うっとうしさスレスレで才能に感服。
超寡作作家で、とっくに引退したと安心してたら、最近また復活したらしい。イライラするなあ、もっと読ませてよ! らんぷの下 (小学館文庫) 関連情報

一ノ関圭 らんぷの下 (小学館叢書―一ノ関圭作品集)

マンガの絵にデッサン力なんか要らない。文学的テーマなんか、マンガの面白さには関係無い。
しかし、見事なデッサン力で、文学的作風で、しかも面白いマンガもある。
「女性の自立」を扱った作品群は時代を感じさせるが、うっとうしさスレスレで才能に感服。
超寡作作家で、とっくに引退したと安心してたら、最近また復活したらしい。イライラするなあ、もっと読ませてよ! らんぷの下 (小学館叢書―一ノ関圭作品集) 関連情報



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