カディス 商品

カディス アントワネット パリからの絵葉書

まずは選曲の良さに驚きですね。フォーレ、アーン、プーランクといったフランス歌曲の大御所を取り上げつつも、それに終始するわけではない。マリー・アントワネットの手による曲(意外に、などと枕詞を付けるのも失礼なほど、これが美しいのだ)や、一般には知られていないラヴェルの佳作、果てはシャンソンの名曲「枯葉」なんてものまで収録されている。

これほど幅広い選曲なのに、アンソロジーにありがちな「寄せ集め」的なだらけた感じはまるでなく、安心して全曲に貫かれたパリの雰囲気を満喫することが出来ます。

それから、歌がいいですね。表情が豊かで、しかも決してしつこくない。やや線が細くて可憐な声質だけれど、のびやかでどこか凛とした雰囲気がある。きっとフランス音楽をやるための声です。こんな日本人歌手がいたとは……みなさん、これから要チェックですよ。 アントワネット パリからの絵葉書 関連情報

カディス ロドリーゴ:ピアノのための作品集(全曲)

モンポウほど寡黙ではなくアルベニスほど饒舌でもない。退屈することもなく、かといって集中し過ぎて疲れることもなく、そのバランス感覚は素晴らしい。クラシックの堅苦しさも全く感じさせず尚且つ煩くないので聴きやすい、お店の昼間のBGMに重宝しそうだ。 ロドリーゴ:ピアノのための作品集(全曲) 関連情報

カディス カディスの赤い星〈上〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)

 「カディスの赤い星」というギターを中心に、前半はは日本でのPR業界の内幕を背景に、後半はフランコ政権末期のスペインを舞台にした活劇が展開される。まったく異質の話に見えるが違和感はあまり感じない。何より、主人公の「どんな時でも自分を第三者とてして見ていられる」(作中のヒロインの評)キャラクターとどんな時にもでも(たとえ殺される寸前であっても)軽妙なユーモアを忘れない、抜群の造型は見事です。かなりの長編だが、特に後半の目まぐるしい展開はトイレに立つのも惜しいほど、集中させられた。
 確かに他の評にあるのように「一介のPRマンに過ぎない」主人公が極左過激派やスペイン治安警察とたった一人で渡り合うのは、現実性がなさ過ぎるというのは確かだが、では、主人公が日本の情報機関員みたいな設定にしたら特に前半が浮いてしまうだろう。
 まだ読んでいない人は騙されたと思って読まれたい。決して後悔はしないと思う。 カディスの赤い星〈上〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集) 関連情報

カディス ドライフライトリックキャスト [DVD]

ロングリーダー主流の中ショートリーダーでフライをあやつる考え方は必見 ドライフライトリックキャスト [DVD] 関連情報