オーバーフローする脳―ワーキングメモリの限界への挑戦
生物学的には現代人とクロマニヨン人の脳はほとんどかわりない。
では原始時代から激変した現代のデジタル社会では脳のどのような機能を駆使しているのか。
その答えがワーキングメモリである。
ワーキングメモリは第3の記憶とも言われるが一般の人々にはあまりなじみのないのではないか。
数秒間というきわめて限られた時間に情報を保持する能力である。たいしたことのない能力に思えるが、作業を遂行するために重要な能力である。ある作業をしながら(つまりその情報を保持しながら)別の作業をするといった場合にはワーキングメモリがフル稼働する。同時に作業を行うことの多い現代社会においては必須の能力である。現代社会はワーキングメモリの限界に達しているのか?ワーキングメモリは強化できるのか?ワーキングメモリや情報の処理についての様々な脳科学の知見を紹介に止まらず、どのように情報の洪水とつきあっていくのか、現代社会の在り方についても考えをいたすことのできる書である。
いろいろな話題が取り上げられているが、私としては注意の機能にもっとも関心を持った。注意には刺激に駆動された注意とコントロールされた注意の二種があると言うことだ。本書で数多く言及されるがこの二つの注意は全く違う注意である。コンピュータゲームやADHDといった子どもに関する人々で大きな話題になっている領域の問題がこの二種の注意という視点から見るといろいろと理解を助けてくれることを知らされた。注意の維持やコントロールの難しいADHAの子どもも瞬間的に注意を向けるのは意外と上手である。またぼーっとゲームをしていてもしっかりとプレイできていることも刺激駆動とコントロールの違いを考えればきれいに理解できる。多忙を極める人々がADHD風の状態に陥っているというのもその人とのワーキングメモリの限界を超えたためと考えるとわかりやすい。そしてそんなワーキングメモリはどうやらある程度は鍛えることができるようだ。さらに薬物での強化も可能なようだ。私としては瞑想やジャグリングで鍛えるという方向性の方が好みであるが、リタリンが問題となったように薬物によりどれくらい効果的に集中やワーキングメモリが改善できるかがますます注目されてくるのだろう。ぞっとする世界であるが、体も薬物で改良するのだから脳を改良してもなにが悪いと言うことだろうか。
脳の可塑性やフリン効果などを考えると、現代人の脳はクロマニヨン人と生物学的には変わらないが、脳の使い方が変化していっているのだろう。成人のクロマニヨン人を現代に連れてきても適応はできないだろうが、子どものクロマニヨン人なら脳の可塑性によって現代人の子どもと変わらないくらいに適応できるのかもしれない。ワーキングメモリの発達はもちろん、情報の洪水を予期して発達したものではない。別種の目的のために発達した機能がまた別の用途のために使われるのはまさに進化における適応の過程と同様である。獲得形質であるので遺伝はしないが、おそらくこれからの社会の変化は人間のワーキングメモリを強化する方向に進んでいくのではないか。そして限界にいつかは達するのであろう。
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値段を考えたらつくりはいいほうかも。
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クラプトンと1,2を争うアンプラグド。
ほんと、良い。
ラストのスティヴィ-がなければ、間違いなくBEST1。
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ワンダフル・クリスマス
この時期になると、やはり聞きたくなりますよね。
どのクリスマスソングを選んでも、「ああ、今年もサンタがやってくるな。」と感じさせます。
それほどこの一枚はみごとな出来なんでしょうね。
良く言えば「選りすぐり」、悪く言えば「寄せ集め」。僕は選りすぐりに一票。
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