須田慎一郎 商品

須田慎一郎 愛煙家通信 No.3

嫌煙権ばかり1人歩きをしてますが、喫煙者にも権利をもてる内容です、喫煙者バンザイな記事に感動さえ覚えます、 愛煙家通信 No.3 関連情報

須田慎一郎 国債クラッシュ―震災ショックで迫り来る財政破綻

「著者の立ち位置は……国債の95%は日本人がもっているから大丈夫だという静的な分析をする立場ではなく、マーケット次第でいつでも暴落はありうるという、現実を直視した立場である」
以上は、週刊朝日に掲載された成毛眞氏による本書についての解説。氏は本書の中から、次のくだりに注目している。
「マーケットには現実を正確に把握する力もなければ、結果を見通す眼力もない。マーケットには不安に駆られやすく臆病で、かつ利己的な心理があり、それに従った場当たり的な判断があるだけなのだ」
つまり、日本の財政はすでに一線を越えており、いつクラッシュしてもおかしくないということ。
自分的には、これに加えて以下の記述が気になった。
「国は国民から税金を取れないがために、国債を発行して『借りる』という形でお茶を濁してきた。国民は税金さえ取られなければ、国の借金体質には寛容だった。……そして危機が訪れるや、企業や個人は自己防衛のため、いっせいに日本売りに乗る……」
震災後の買占め騒動を思い出してみると、たしかにあり得る話だ。
国債クラッシュ―震災ショックで迫り来る財政破綻 関連情報

須田慎一郎 ブラックマネー―「20兆円闇経済」が日本を蝕む (新潮文庫)

外資も手を出せない地権者の整理やテナントの追い出しに裏社会の組織が絡んでいたらしい。
スルガやアーバンコーポレーションが破綻したのも、REIT人気の落ち込みだけではなく、暴力団絡みの企業に嫌気をさした金融機関の資金引き上げに原因があるそうです。

古くはバブル後の不良債権処理がらみの債権転売、最近ではホリエモン、カネボウ等の粉飾決済、そしてこのREITバブルの闇勢力などなど、この10年は広い意味での裏社会が活気付いた時代でした。

文章は若干荒っぽいものの、本書はそんな時代の一部をわかりやすく暴いてくれています。

著者自身はジャーナリスト出身なので、当事者や警察、司法、税務当局が持っているようなリアルな情報には乏しいですが、広く浅く現代の裏家業について述べられています。

経済犯罪のノンフィクションに初めて触れる人には大変読みやすい内容になっていると思います。

ただ、いろいろ資料を読み込んできた人にとってはちょっと物足りないので☆4つです。 ブラックマネー―「20兆円闇経済」が日本を蝕む (新潮文庫) 関連情報

須田慎一郎 日本が融けてゆく

暉峻 淑子氏の「豊かさとは何か」(岩波新書)を読まれた方には、日本とドイツ(主に北欧、ヨーロッパ)との公務員の体質の違いについて、なぜこうも違うのか、なぜ日本は何とかならないのか、と思われた方も少なくないと思う。それは本質的には下からの民主化による国家といまだに官尊民卑の上からの改革から脱し切れない明治維新を引きずった国との歴史の差かも知れないが、古賀氏の立場は将に暉峻氏の言われている真に国民視点に立った公務員と言えると思う。

長らく日本の産業界に身を置いてきた実感として、日本の高コスト体質の元凶の一つは日本の公務員体質にあるのではないかと思っている。確かに身分の保障はされているとはいえ、公務員の給料は高くないかもしれない。しかしその利害共同体としての公務員総体が行っていることは、天下りシステムの維持拡大を最大の動機とする、見かけ公務員削減のための独法化、民間移管等による行政の複層化による公務員、準公務員ポストと調整役等としてのOBポストの維持拡大ではないだろうか。問題はこのことにより、単に税金でこれらの人々の給料が賄われている以上に、全体として無駄、非効率業務の維持・拡大、対応する民側の業務拡大が日本の高コスト体質を益々拡大していることではないかと思う。それらは個々の官僚に取って所属組織と予算の維持拡大、予算の100%消化が至上価値という所の総体から来ているのではないかと思う。将に最近言われなくなったがパーキンソンの法則を地で行っているのではと思う。この公務員体質と独占資本の利益が結び付いた結果の一つとして、今日の原発問題があり、震災によってそれらが浮き彫りにされたと言える。

ここに書かれている、古賀氏、須田氏の主張はこうした現状を変えていくためには極めて正しく国民利益に叶うものであり、他方現在の公務員利益に反するものであろう。だからこそ古賀氏は現在の立場に置かれ自らの辞職を迫られている。古賀氏が公務員を去ることは国民利益に反し旧守派の維持拡大を意味する。

また「東電破綻処理と日本の電力産業の再生シナリオ」は秀眉のシナリオと言える。地域独占を許されている企業が、経理も十分に公開されず、自由にマスコミに投資したり広告宣伝費によって言論統制に近いことを許されるというのは、上記公務員同様日本の特異体質と言える。なぜこうした正論が堂々と国会などで議論されず、大衆収奪としての増税論一色に染まるのかの所以でもあるかもしれない。

貴重な存在としての古賀氏を応援し、続く官僚を育てていくことが日本の国民の利益、真の民主化の一歩となるのでは思う次第である。 日本が融けてゆく 関連情報

須田慎一郎 下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)

金融本としての底の浅さを指摘するフシもありますが、今の人々にはその浅い知識こそ必要で、この本ではわかりやすくそのあたりが 書かれています。 身の丈にあった生活をし、むやみに借金をしない。この至極当たり前の事の大事さ、一歩はずれるとそこにはそれこそ「悪魔」が待っている。
 これからの若者たちにぜひ読んでもらいたい。 お父さん お母さん方は この本を買って子供に読ませるべきでしょう。  下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書) 関連情報

【ライブ】9/25(金)〜須田慎一郎・有本香・居島一平〜【虎ノ門ニュース 8時入り!】

  • 開始日: 
ご意見・ご感想はtoranomon8@dhctheater.comまで□□□□□ 霞ヶ関・永田町の背後から、政治・経済・社会を斬りつける!! タブーなき ...
  • New


人気動画