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イダ・ヘンデル 商品

イダ・ヘンデル ヴァイオリン小品集

 SUPRAPHONが1962年にプラハでスタジオ録音した音源をもとにDENONが制作したCDで、幸いなことにStravinskyを除いてSTEREO録音で、Ida HaendelのVnをよくとらえています。このCDの存在を知ってはいましたがもっと早く聞くべきでした。Ida Haendelお薦めの一枚です。
 同時期のDENONとSUPRAPHONのコラボレーションによるIda HaendelのCDとして、ラロのスペイン交響曲とラベルのツィガーヌ1964年(ASIN: B0002ADGM2)、およびウィニアフスキーとグラズノフのVn協奏曲1965年(ASIN: B0002ADGMC)があり、それぞれアンチェル指揮のチェコ・フィル、スメタチェック指揮のプラハ交響楽団との演奏です。収録は私も訪れたことがありますが、チェコ・フィルが本拠としているプラハのRudolfinum内のドヴォルザーク・ホールで行われています。この年代の録音としては最上級の音質といえるのではないでしょうか。Vnは生々しく、オーケストラの音には透明感があります。Ida Haendelは伝説のヴァイオリニストとはいっても現存で、私は1982年7月23日にロンドン、ロイヤル・アルバートホールでのPROMSシリーズの演奏会で聴く機会があり、ロジェストヴェンスキー指揮のBBC交響楽団とブラームスのVn協奏曲を演奏しました(BBC PROMS archive 1982/july-23/9429)。少し背の魔法使いのようなドレスをまとったヴァイオリニストがステージに現れましたが、よく鳴るヴァイオリンでBBC交響楽団を向こうにまわして一歩も引かぬ演奏を聴きくことが出来たのは、それは素晴らしい体験で、以来ファンになったといってもいいでしょう。Ida Haendelのその後のCDで特に目立つのは1995年にAbbey Road, No.1 Studioで収録され1996年にリリースされたバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(ASIN: B00005FHQO)と、1996年に収録され2000年にリリースされたアシュケナージとのエネスコ/バルトーク/シマノフスキ・ヴァイオリン作品集(ASIN: B00005FKT4)でしょうか。 ヴァイオリン小品集 関連情報

イダ・ヘンデル 名ヴァイオリニストの歴史 ヨアヒム、サラサーテからサラ・チャンまで

演奏者の写真付きのプロフィールもありがたいし、これだけの巨匠達を一度に聴き比べることが出来ます。演奏者の個性に合わせて曲も短いながら特徴のあるものが選ばれているようですし、簡単な説明も付いています。ディスク1枚めから、だいたいの年代順に収録されています。ヴァイオリンを専門的に学ぶ方から、初心者の方も、ヴァイオリンの魅力と歴史の流れに、触れる事の出来るCDです。この5枚のなかからお気に入りの演奏者や、好きな曲が増えました。 名ヴァイオリニストの歴史 ヨアヒム、サラサーテからサラ・チャンまで 関連情報

イダ・ヘンデル バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ

「生ける伝説」イダ・ヘンデルによるバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ
全曲です。録音は1996年で、最高度のアナログ録音により収録されています。
非常にゆったりとしたテンポで、1音1音を噛みしめて慈しむように演奏されています。
(例えば、パルティータ2番「シャコンヌ」の演奏時間は18分を軽く超えています。)
もはやコメントすることすらおこがましくなるような至高の領域に入っている演奏です。
シェリングの洗練された演奏やクレーメルのシャープで深い演奏など、名盤に事欠かない
バッハの無伴奏ですが、イダ・ヘンデルの至高で現世と彼岸の淵に達するかのような深い
演奏は他に例がないように思われ、バッハの無伴奏が好きな方はぜひ聴いていただきたい
演奏です。 バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ 関連情報

イダ・ヘンデル グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲

イダ・ヘンデルという旧東側屈指の女流ヴァイオリニストは、もともと綱渡りをするような技巧で聴かせるヴァイオリニストではない。
冷徹と表現してもいいほど常に冷静に淡々と難曲をこなしていく、音で聴かせるタイプの演奏家である。
そしてその音には飾り気こそ無いが、ダイレクトに感情をぶつけてくるような静かな迫力がある。
まったく女性には珍しいヴァイオリニストである。
年齢不詳で有名なイダではあるが、1965年というといわゆるアラフォー時代にあたる録音である。
円熟した彼女らしい、安定感のある技術と独特な音が素晴らしい。

一方バックのスメターチェクであるが、彼には珍しいほど抑え気味の演奏をしているのが興味深い。
おそらく冷静なイダ・ヘンデルに合わせたのであろう。
同じ頃彼は、情熱むき出しでぶつかってくるようなヴィクトル・ピカイゼンのソロでヴィエニアフスキの第1番のバックをつとめたが、その時は同じプラハ響と火の玉のような爆演でソロに対峙していたものだ。
彼の変幻自在は有名だが、なかなか一筋縄ではいかない老獪なマエストロである。 グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 関連情報



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