クンマー 商品

クンマー 40フルート小品集

気に入って購入したものなので良く聞いてます。ありがとうございました。 40フルート小品集 関連情報

クンマー アヴェ・マリア / 19世紀フルートの秘密

私は「愛の挨拶」が聞きたくてこのCDを購入しました。
とても心地よくて良い音色、買ってよかったなぁと思います。
このCDを一言でまとめるとしたら「癒し」だと私は感じます。
愛の挨拶以外にもとても素敵な曲ばかりなので、ぜひ聞いて頂きたいです。 アヴェ・マリア / 19世紀フルートの秘密 関連情報

クンマー フェルマーの大定理―整数論の源流 (ちくま学芸文庫)

 以前からこの本を読んでみたかったので、今度、文庫で出ているのを知って、さっそく買ってみた。
この本は、もともと、1984年に出版されたもの。この段階ではまだ「フェルマーの大定理」はワイルズによって証明されておらず、時流に乗って企画/出版されたのとは訳が違う。
 著者の足立氏はもともと、整数論や数学史などが専門で、「フェルマーの大定理というプリズムを通して見た整数論史」という目論見で書かれた。だから、内容も、サイモン・シンの大傑作とは異なり、かなり専門的で、難しい数式がバンバン出てきます。
 それが、ワイルズの証明が発表され、そこにギャップが見つかり、サスペンデッドになった時期に、増補再販が出された。
 足立氏自身は、すぐにギャップが埋められるとは考えておられなかったようだが、ほどなく、ワイルズ自身によって不備は正され、本書もさらに増強され完結となる。
 こういった専門書が3回も版を重ねるのは異例らしいが、さらに、今回文庫本化されるにあたって、「易しく書き直しましょうか」という著者の申し出に対して、編集者は「本物の迫力が読者に受ける」と答えたとか。本書の出版史を巡る、なんとも感動的(?)な逸話ではないか!?
 さて、足立史は、かつてカッパサイエンスに残した名著からも伺えるが、非常に文才がある。数式が出てくる専門的な数学的部分は仕方が無いとしても、地の文だけを読んでいると、自分のようなド素人がヨタヨタしながらも、なんとなく最後まで読めてしまえるから、不思議だ。そして、読み終わった後、また、何度か気になる章や頁をめくってみたくなる。
 本書が文庫に選ばれたのは、編集者の見識によるものである。
 サイモン・シンの本でフェルマーに興味を持った方は、かなり難しいけど、本書にアタックしてみるのも、無益ではないと思う。
 ちなみに、講談社ブルーバックスからも足立氏のフェルマー本が出ているが、そちらは、証明後新たに企画出版されたもの。本書が整数論の切り口から書かれたものとすると、そちらは楕円曲線論から論じられたもので、全くの別書である。
 そちらもおもしろかったので、両方併読をお薦めします。 フェルマーの大定理―整数論の源流 (ちくま学芸文庫) 関連情報