宇宙エレベータ 商品

宇宙エレベータ 宇宙エレベーターの物理学

 宇宙エレベーター建造に当たっての問題点に始まり,建造できたとして,それに上ってみるとどんな体験ができるのか,宇宙エレベーターツアーという形で話が進んでいく。話が進むといっても物語ではない。エレベーターの建造,運用にあたって,必要になる物理の問題を解いていくのだ。

 問題を解くにあたっては,基本的な考え方と,方程式の変形・計算過程を丁寧に解説している。微積分の基本的な知識があれば理解できるはずなので,理工系の学生ならばそれほど悩まずに読めるはずだ。

 私は化学系の技術者なのだが,学生時代は物理があまり好きではなかった。教え方のうまい先生に恵まれなかったということもあるのだが,使途不明の方程式をただ暗記させられる授業が嫌いだった。その方程式が,この本には具体的な使用方法と共に多数掲載されている。

 学生時代にはいやいや覚えさせられた方程式が持つ意味を,今更ながら理解できた。1度読み終わって,すぐさまもう1度通して読み返した。実に楽しかった。学生時代にこんなに楽しく勉強できれば,物理も嫌いにならなかったかも知れない。理工系の学生には,副読本としてぜひ読んで欲しい。 宇宙エレベーターの物理学 関連情報

宇宙エレベータ 楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)

クラークは「楽園の泉」を書いた後、絶筆宣言をしました
彼の最後の作品になるはずでした
約束は守られず次々と駄作を発表しました
本作はスリランカに宇宙エレベーターを建設する話です
スリランカは赤道から離れているため宇宙エレベーターには適していません
ヤッカガラ宮殿が出てきますが一度は行ってみたい場所です
この作品は名作ですがこれ以後は駄作のオンパレードになります 楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF) 関連情報

宇宙エレベータ ガラスの大エレベーター (ロアルド・ダールコレクション 5)

「チョコレート工場の秘密」がおもしろかったので、本書も読んでみました。
ガラスの大エレベーターで宇宙に行ったり、宇宙ホテルで謎のクニッドと対決したり。
マイナス国にいったりと、1巻以上にはちゃめちゃです。

はちゃめちゃで、作者の想像力や言葉遊びは楽しいんですが、、1本芯になるストーリーがあればもっと楽しめると思いました。

もちろんおもしろいんですが「チョコレート工場の秘密」と比べると☆1つダウンで、☆4つ。
まぁ、訳者の「僕って訳が上手いでしょう」的なあとがきには、あいかわらず苦笑ですが。 ガラスの大エレベーター (ロアルド・ダールコレクション 5) 関連情報

宇宙エレベータ 宇宙エレベーター−宇宙旅行を可能にする新技術−

宇宙エレベータが実現するとすれば、どのような技術が必要かを振り返る。
自然の力、自然の変動についての分析が一番大事なのだろう。

物理的制約条件を明確にすることが必要なのだろう。 宇宙エレベーター−宇宙旅行を可能にする新技術− 関連情報

宇宙エレベータ 宇宙エレベーターの本: 実現したら未来はこうなる

宇宙エレベーターは、高度36,000kmの静止軌道から地表に垂らしたケーブルを使って、地上と宇宙空間との間を、エレベーターのように行き来しようというものです。
エレベーター(クライマー)と言いながら、時速200km。新幹線に乗ったようなものです。あるいは、重力が6分の1になる月重力センターまで、まる2日、静止軌道までは約1週間かかりますから、クルーズ船の方が適当かもしれません。

また、主な利用目的は、宇宙観光以外に、人工衛星の「打上げ」になるでしょう。静止衛星だろうと低軌道衛星だろうと、かなり大きいものでも、ほぼ100%の成功率で、軌道に投入可能です。

ただ、実現時期は2050年(以降)、建設費用は10兆円(以上)。ケーブルとなるカーボン・ナノチューブの長さを、10万kmまで伸ばす技術開発が必要となりますので、まだ暫くは、「夢の技術」でしょうか。
しかし、東京と大阪を結ぶリニア・モーターカーの建設費が約10兆円と言われていますので、決して手の届かないものではなく、リニアの次の超大型プロジェクトとして、ふさわしいかもしれません。 宇宙エレベーターの本: 実現したら未来はこうなる 関連情報