シンドラーのリスト 商品

シンドラーのリスト シンドラーのリスト 【字幕版】 [VHS]

最初は、自身は派手な生活をして、巨万の富をユダヤ人の労働者によって稼ぎ出し、何万という救いを求めているユダヤ人の中から、救う人を選別するというシンドラーにあまり共感できず、その行為を不遜に感じてました。
また、人物像もはっきり見えてきませんでした。
それに対し、ナチのアーモンの方が、残酷な行為の中に葛藤が見えたり、よく人物設定ができていたように思います。

しかし、ラストで、逃亡するシンドラーに助けたユダヤ人はタルムート(ユダヤ教の聖典)の言葉「一人の命を救うものは、全ての命を救う」が刻まれた指輪を渡すのです。
それを見た途端に、「もっと多くの命が救えたかもしれない」シンドラーは号泣します。作品を見ながら、このシーンまで、助けられたユダヤ人とそうでないユダヤ人への不公平感、もっと救えたのではという感がありましたが、このシーンで、シンドラーの行為の重さ、そして、多くの人を救いながらも傷ついた彼への共感があふれてきました。

確かにシンドラーは100%の英雄ではないかもしれません、そしてもっと多くの命を救えたかもしれません。しかし救った一つ一つの命はかけがえないものです。

とにかく戦争の不合理さ、多くの人の心を狂わせ、破壊してしまうその行為の悲しさが心に刻まれた映画でした。

また、シンドラーに救われなかったユダヤ系ポーランド人でホロコーストに生き残りのポランスキが、やはりそれを生き延びたピアニストシュピルマンを描いた「戦場のピアニスト」も一緒にご覧になることをお勧めします。
そしてポランスキが何故「シンドラーのリスト」の監督を引き受けなかったのかを考えてみると、さらに心が痛んできます。 シンドラーのリスト 【字幕版】 [VHS] 関連情報

シンドラーのリスト 終戦60年ドラマスペシャル 日本のシンドラー杉原千畝物語・六千人の命のビザ [DVD]

 助けを求めるユダヤ人と日本政府の助力拒否に現地責任者の杉原千畝(すぎはら ちうね)は悩む。だが良心と向かい合った時、自分の職を失うことになっても体制に従うことができないと決断した。
→本人の勇気と家族の支えの姿が、生きること、生きられることに感動を与え、辛い時に元気づけてくれました。
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シンドラーのリスト シンドラーのリスト

「シンドラーのリスト」ほど、映像と音楽が渾然一体となって深い感動を呼び起こさせる傑作は他にありません。
映画を見て泣いた人は、是非このサウンドトラックも買って聴いてください。
聴くたびに、この映画のテーマであります
「一人の命を救うものは、全人類を救うことができる」
が心の中に焼きつくことになりましょう。 シンドラーのリスト 関連情報

シンドラーのリスト シンドラーのリスト 製作20周年アニバーサリー・エディション(初回生産限定) [Blu-ray]

アカデミー賞の7部門を制したスティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』は映画史上に名を残す感動的な作品である(DVD『シンドラーのリスト』<スティーヴン・スピルバーグ監督、リーアム・ニーソン、ベン・キングズレー出演、ジェネオン・ユニバーサル>)。

その原作である『シンドラーズ・リスト』(トマス・キニーリー著、幾野宏訳、新潮文庫。出版元品切れだが、amazonで入手可能)は、その中に盛り込まれている情報の質と量において映画を補完する役割を果たしている。

本書では、第二次世界大戦下のポーランドにおけるナチスのユダヤ人迫害の実態が鬼気迫る生々しさをもって描き出されている。ユダヤ人たちが、ドーベルマンを連れたナチスの親衛隊員たちによって家畜のようにゲットー(ユダヤ人が隔離・居住させられた区域)から追い立てられ、理由も告げられずにその場で射殺される場面。寒気厳しい深夜、惨めな家畜用の貨車でアウシュヴィッツ収容所に運ばれてきたユダヤ人の女囚たちが、激しく吠えたてるドーベルマンと、不気味に回転する探照灯に照らし出された巨大な影絵のような建物の威容に息をのみ、恐怖と絶望にとらわれる場面。その直後、警棒を手にした若くて逞しい親衛隊の女子隊員たちに命令され、着ているものをすべて脱いでシャワー室に追い込まれる場面。どの場面も、強烈な衝撃に圧倒される。

ユダヤ人迫害は重要な要素ではあるが、本書の主題ではない。これは、ナチスという強大な組織に、上辺は従順を装いながら敢然と挑戦し、個人の力で1200人を超えるユダヤ人を死の運命から救った実在の人物、オスカー・シンドラーの行動の記録なのである。本書に記録されている会話の大部分と出来事のすべては、シンドラーに救われた「生き残り組」のユダヤ人たち、シンドラー自身とその周辺の人たち、シンドラーのユダヤ人救助活動の目撃者たちの詳細な証言と回想に基づいている。

私たちが最も興味をかき立てられるのは、ドイツ人で、しかも実業家として一旗揚げようとポーランドの都市クラクフへやってきて、ナチスとの軍需契約のおかげでぼろ儲けをしていたシンドラーが、なぜ、莫大な私財をユダヤ人救助作戦に惜し気もなくつぎ込んだのか、それも、自分自身がアウシュヴィッツ送りにされる危険を冒してまでユダヤ人を救おうとしたのか、という点ではないだろうか。

抜け目のない実業家で、美食家で、女たらしで、一流品好みで、金遣いの荒い、快楽主義者の見本のような人間であったシンドラーに、いったい何が起こったというのだろうか。この問いに対する解答は本書の中に示されている。

後年、シンドラーの妻のエミーリェがテレビ局のインタヴューに応えて、棄てられた妻の恨みや悲しみをいささかも感じさせることなく、「戦前のオスカーは何ら驚くべきことをしなかったし、それ以後にしても、特に人より優れたところのある人間ではありませんでした。ですから、世界が荒れ狂った1939年から1945年までの短い期間に、隠れた能力をいや応なく引っ張り出してくれる人々に出会ったのは、彼にとって幸運なことでした」と語ったことは、私たちに人間という存在の不思議さを考えさせる。 シンドラーのリスト 製作20周年アニバーサリー・エディション(初回生産限定) [Blu-ray] 関連情報

シンドラーのリスト Schindler's List

私が高校一年生のとき、学校の副読本として、この本が配られました。
授業ではやらないけれど、試験に出るから、といわれ、はじめは嫌々ながら読んでいました。和訳本や映画を見たことがなかったので、最初はまったく意味がわからず、何でこんな本を、と思っていましたが、読み進めていくにつれ、どんどんこの本の魅力にひかれていきました。

ナチスドイツによるユダヤ人の迫害。
それに疑問を抱き、ユダヤ人の命を救うために戦うドイツ人、オスカー・シンドラー。
それを支える仲間たち。

戦うといっても、面と向かっていくわけではありません。
巧みに相手を欺き、なんとかユダヤ人を保護しようとするのです。
そのためならお金も惜しまない。
自分が危険にさらされようとかまわない。
シンドラーの、そういった想いの強さに胸を打たれました。

戦争における過酷な状況の中に灯る、ほんの小さな、けれど暖かい、希望の光。

読み終えて、本当に感動しました。涙が止まりませんでした。
今では、とても大好きな本となっています。
この本はPenguin Readersの中でもレベルの一番高いものとなっていますが、高校生以上なら読めないことはないでしょう。現に、私にも読めたのですし。
日本語で読むのもいいですが、原書で読むとなおさら感動すると思います。英語力のアップにもつながりますしね。

ぜひ一度、読んでほしい一冊です。 Schindler's List 関連情報