レッド・クレイヨラと並ぶテキサス・サイケの大御所のデビュー作。同時代的にはただのローカル・ヒーローに終わった存在だが、その後数々のグループに影響を与えたことで、一躍有名に。このアルバムは彼らのアルバムの中でも最もガレージ色が強く、一番の人気作。2はスペースメン3、6はテレヴィジョンがカヴァーしたことで知られている。狂人ロッキー・エリクソンの強烈な雄叫びヴォーカルと、サイケデリックなファズ・ギター、謎の効果音が冴え渡る名曲揃い(笑)。12467辺りはガレージ・サイケの最高峰といっても良いほど。それにしても16での情念の塊のような、エリクソンのヴォーカルの凄まじさといったらもう・・・ほとんどパンクですな。聞いてるうちに段々と、耳と視界がぼやけてくるような気がするのは気のせい・・・?(笑)。マスト・アイテム! Psychedelic Sounds of 関連情報
良い子は決して聴いてはいけません。バックでパーカッション使って出す例の音が入っていて、しびれます~。 Psychedelic Sounds of 関連情報
聴こえて来たのは、とにかく力強い、やさしい歌声、とにかく圧倒された、美空ひばりとかキャルビン・ジョンソンとかトム・ウェイツもそうだが、歌声だけでほぼ全てを表現してしまう人がたまにいる、彼もそういう人なのだ。バックのオルタナカントリーバンド(オッカーヴィル・リヴァー)も過去のロッキーのバンドにとらわれず、土臭いアメリカ南部独特の音で彼を支える、このコラボも実に見事、お互い南部出身のなせる技か、見事すぎて泣けてしまうくらいだ。彼の前歴を期待して聴くとなんじゃコレ?と思わされそうな感じだが、見事すぎてそんなケツの穴の小さいことはどうでもよくなってしまう。サイケのサの字くらいは入ってるが、そこは本質ではないと、聴けばわかる。
詳しいロッキーのプロフィールが付いていて、読み込めばさらにその力強さと優しさの意味を考えてしまって、さらに感動してしまう。一度地獄を見て、社会からも排除された人間が、歌(アート)と宗教と周囲の理解者ととも社会復帰、その過程の中で育まれた楽曲がこうして世に出て、遠く離れた国も文化も違う人間の心を震わせている。
トゥルー・ラヴ・キャスト・アウト・オール・イーヴィル 関連情報
Psychedelic Sounds Of The 13th Floor Elevators
1966年you're gonna miss meのヒットを含むエレベーターズのデビューアルバム。LSDにインスパイアされたトミーホールの歌詞や、ロッキーエリクソンの吼えるボーカルが印象的で、次作ではよりサウンド的にもオリエンタルなサイケデリックの深みに達する彼らが、まだどこかブリティッシュなビートバンド的音で演奏してる。この時代のローカルバンドにみられるガレージっぽいサウンドが良い。テキサスで生まれた元祖サイケデリックバンド。サンフランシスコがサイケデリックの中心のように言われているが、遠く離れたテキサスこそサイケ発生の地と呼びたい。 Psychedelic Sounds Of The 13th Floor Elevators 関連情報