うそつきパラドクス 9 (ジェッツコミックス)
世に浮気は数あれど、互いに公認した中での浮気というのは中々斬新でした。
自分としては、その終着点にひとつの可能性を提示したというだけでも、本書の価値はあったのだろうと思います。
なぜなら、人間誰しも気が移ることはままあるからです。
大体が現実ではできないことを妄想したりするのではないでしょうか。
所詮はフィクションに過ぎませんが、フィクションだからこそ、そのような妄想の実践(?)に一石を投じたとも言えると思います。
ただ、八日堂と大桑は心の葛藤があったというのに、最後まで栖佑の深い心理描写はありませんでした。
故に、彼女の行動に関しては一部共感できませんでした。
最後の部分で多少フォローされていましたが、かわいいだけで決断力がない、甘えた女性という印象しか残りませんでした。
絡み合いの描写は恋愛には不可欠ですが、無駄な描写も多いと感じました。
それは主に男性読者のためではあるでしょうが、そういった描写を少なくして、もっと心理描写を増やしてくれれば、尚良かったです。
でも、結局八日堂が言っていたように、汚くたって当人達が良ければそれでいいのかもしれません。
そういった気持ちも理解できなくはないのです。
しかし、現実にはそういったただれた関係には嫌悪感しか抱けませんが。
まさに矛盾した「パラドクス」ですが、こういった人間が「エゴイスト」である一面を描き出した良書であると思います。
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ナポリタン!
既に絶版となっていたようでやっと手に入れることができ、早速読ませていただきました。
最近、「ナポリタン」がまた、ひそかにブームになっているようで(某日曜テレビドラマや夕方のニュース等)ナポリタンについて読みたくなり購入しました。
読んでみたら期待通りの面白さ、作者が自分の足と胃袋で調べた読み応えある内容です。
今のブームに乗って是非再販してもらいたい一冊です。これを読んでナポリタンを無性に食べたくなりました。
さぁーナポリタンを食べに行こう!
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ABBOT KINNEY
随分と音にこだわっているな〜との印象ですが、現場での苦心(緊張感?)が
リスナーには微塵も感じられず、逆にリラックスした雰囲気も醸し出してます。
ラストの C.C.R. のカバーはジョン・フォガティとイメージは大分違うけど、
何気にいい感じ。
素敵です。
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ナポリ深型パスタ&シチューポット22cm 7769ap
いままで26cmの深型フライパンにスパゲティを半分に折って入れて茹でていましたが「長いままのスパゲティが食べたい」という家族のリクエストでパスタポットを初購入しました。
深型フライパンの3倍くらい水は必要ですが、短く折られたスパゲティよりも断然美味しいと言われます。
我が家は600gくらい必要なので、2回に別けるか絶えずかきまぜないと心配ですが、鍋自体はとても軽くて助かります。
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僕 3 (ジェッツコミックス)
この作品は最終巻だけあとがきページがありまして、作者も誰得展開だって思ってたのか…とちょっと笑いました。
3巻で蛍がなぜ太郎をあれほど憎み、性的な主従関係を強いるのかの理由は明かされましたが、解決はしません。
むしろ更なるドロドロ展開へと突入するぜ!な感じで終わっています。この作家さんはそういう傾向が強いみたいですが、読後感はやや重い。
帯の「僕の人生は よろこんであなたの為に。」から、主人公はヒロインに無条件の服従を誓うのかと思いきや、交渉と懇願と恫喝によってヒロインと関係を結びます。その関係はあくまでヒロインがS、主人公がMの役です。ヒロインのデレ(たシーン)は最後までありません。が、ヒロインは小さい時から主人公を好きだったせいでこうなったんだなあ…というエピはあります。主人公が知ったらヒロインの気持ちにかかわらずニヤけそう。
私見ですが、主人公は1巻でも痴漢されながらキンゼイレポートを引用するような科学的かつ合理的な思考の持ち主なので、蛍が絶望のどん底に落とされた原因を知ってもそれほど動揺しないんじゃないかな。遺伝的には大して意味のないことで、むしろ社会的な決まりごとでしかないとあっさり割り切りそう。太郎パパもそういう倫理を絶対のものとはしていないようでしたし。
だからといってヒロインの蛍もそう割り切れるかというとそうでもなく、精神が壊れるとかそういうバッドエンドもあり得ます。
そうはいっても社会的地位の高い人は意外に性的にはMにはまるという噂もありますので、意外とこの二人はうまくやっていくかもしれません。太郎パパも妻を亡くしていて、しかもそれが太郎パパのせいだと言われるような家庭環境なわけですので、そもそもこの京極家の嫁は並の神経じゃ務まらないのかも。そんななかで太郎パパに「這い上がってきた」ことを
認められた蛍はさらに頑張れ。ちょうがんばれ。
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