武装錬金 商品

武装錬金 武装錬金 10 (ジャンプ・コミックス)

武装錬金はどれも、妙な世界と熱血ストーリーのちぐはぐさが微妙だったんですが、
この最終巻はようやく少年誌として通用するパワーが出ています。
まあパピヨンの出番は無理やりだろとか、
あの終わり方じゃ前巻まで盛り上げた意味ねーだろとか色々ありますが、
アフターは文句なく面白いです
毒島さんの顔も出てきますし、例の「罵ってください!」の人も出てきますし。

おまけの読みきりも、なんかグロくて妖しい世界観でしたが、
そういうのを楽しめる人なら。 武装錬金 10 (ジャンプ・コミックス) 関連情報

武装錬金 武装錬金2 初回限定版 [DVD]


るろうに剣心でおなじみ和月伸宏原作・集英社ジャンプコミックス刊
武装錬金」TVアニメ(全26話)の第3〜5話を収録したDVDです。
連載打ち切りから1年弱経過した今、メディアミックス展開をみせる本作。
初回限定版特典は和月伸宏描き下ろしDVD-BOX(5巻収納)とキャラクタートランプカード(6枚)。

 津村斗貴子を庇い命を落とした主人公・武藤カズキに与えられた
 新たなる命「核鉄(かくがね)」。彼女も操る武器「武装錬金」を携え、
 彼はこの街と仲間を守るため決意を固める。
 正義感を奮い立たせ、共に人食いの化け物「ホムンクルス」に戦い挑むが・・・?

命を軽んじることを完全否定する実直さ、
前向きに生きる純粋なテーマが強く熱血風に描かれています。
癖の無い人情肌の主役2人にも好感触。
個々で異なる武装錬金の使い分けや戦術方法、パワーアップなど、
戦闘描写にも工夫が凝られされているのも見所ですね。
特に第3話で武装錬金を切り離して(防御と囮用の捨て駒にして)
敵に突貫一撃を見舞うシーンは、武器をあくまで道具として使いきる旨みがよく表現されています。
定番「ハラワタをブチまけろ!!」の過激なセリフも高揚感を煽り、こちらも熱くなること必至です。

また、「エロスもほどほどにな」とアダルト雑誌をみても自然体で流したり、
荒木飛呂彦もびっくりの上手くて似てない男気満載の似顔絵で捜索へ向かう様など、
緊張感溢れる中のコミカルなシーンも射抜くような鋭い面白さ。
打ち切り原作を全26話でいかにまとめるか。
今後の展開に期待がかかる序盤7日間の窮地の展開に目が離せません。
武装錬金2 初回限定版 [DVD] 関連情報

武装錬金 武装錬金/Z(スラッシュゼータ)夢みた楽園 (JUMP j BOOKS)

マンガのノベライズ化ということでYA層にも読みやすいよう
にしてあるのかサクサクと読み進めることが出来る。
しかし読みやすいためか、読み終わったときに
「もう少しこの世界に浸かっていたい!」
という気分になった。そこが惜しい。

そして作者が言うところ、救えなかったパピヨンの話ということだが、
どちらかというと今作のメインキャラは斗貴子のほうに
近いのではないかと思った。 武装錬金/Z(スラッシュゼータ)夢みた楽園 (JUMP j BOOKS) 関連情報

武装錬金 Buso Renkin, Vol. 5

自分がまだほんのガキだった頃、「ヒーロー」の存在はいつでも身近に感じられた。
彼らは時に異形の者として迫害されたりしながらも、社会的正義と己の信念に基づき、
何故か髪が白くなって強くなる変身能力(悟空は全身真っ黒にはならなかったけど(笑))などの
超パワーを駆使して人類の平和のために悪と戦い、見事勝利を収めてきた。
だけど、大人になるにつれて、自分はそんなヒーロー達に感謝するどころか、いつしか軽蔑の気持ちを抱くようになっていった。
あんなものは所詮、ダサい、子供騙しの、誰かの金儲けのためのつくりごとに過ぎないと。

武装錬金」は、これから大人になっていく子供達のための漫画ではなく
(でなければ曲がりなりにも天下のジャンプで一年以上連載の続いている作品が
ここまで子供に不人気なわけがない)、どこかに置き忘れてしまった
子供の頃の気持ちを思い出したがっている大人のための漫画だ。
これ以上無いくらいベタベタな王道展開の連続なのに、一シーン一シーンにたまらなく心が揺り動かされるのは、
まるで009のようなマフラーを纏った主人公・カズキがオールド・ヒーローの哲学を体現しているからに他ならないだろう。

もちろん、彼らヒーローはあくまでもフィクションの中の存在に過ぎないし、
大の大人がどうあがいたところで子供に戻れるはずもない。
しかし、幼い自分に勇気を与えてくれた彼らに、もう一度感謝したい、友達になりたいと望むなら・・・

ヒーローはきっと、俺達のすぐそばにいる。 Buso Renkin, Vol. 5 関連情報

武装錬金 武装錬金 9 (ジャンプ・コミックス)

 ヴィクター戦の最終決戦がメインの巻。
 ヴィクター化したモノを治せる白い核金はたった一つ。ヴィクターか自分か、その決断を迫られ苦悩するカヅキ。
そのカヅキを見守り力づける斗貴子。あくまでカヅキとの決着に固執するパピヨン。
 いいキャラばかりです。
 カヅキが選んだ結論は「長いお別れ」。そして最後の笑み。
 これが武装錬金の主人公カズキの、カヅキらしい哀しくて強い決断だったなと。
 その時のパピヨンの怒りがとても印象的で、ライバルあっての主人公だなぁと改めて思った次第。

 にしても、打ち切りが決まったからって、やりたい放題の感がありますな(笑)。
 特に武装錬金のはっちゃけぶりは見事で、潜水艦にミサイルランチャーに、
はては巨大ロボットまで、何でもありです。これで「力はあくまで力」とか言われても説得力がないような気がするなぁ(苦笑)。
 ともあれ、この物語の決着がどう付けるのか、最終巻を楽しみに待つとします。
 願わくば、誰にとっても幸せなラストを。。。 武装錬金 9 (ジャンプ・コミックス) 関連情報