チャイドル 商品

チャイドル 少女館

少女園という写真集のレビューを書いていて、思い出したのでこちらもついでに。

少女というのは集団になるとどうしてこうも魅力的なのか。
どの子も美少女なのだが、単体だとここまでズッシリ来ない。

栗山千明はこの頃が一番美しかった。というと今のファンのかたにおこられるかもしれないが
長い黒髪も、今より柔らかく、今のようにレイヤーを入れずとも重みを感じなかった。
切れ長な瞳は、今よりも退屈そうに虚空を泳いでいる。

その他にも安藤希、吉野紗香、安藤聖、浜丘麻矢、小倉星羅など
今も活躍している少女たちが載っているが、どの子もこの当時が一番美しかった。
水谷妃里、幼く鋭い瞳が印象的でした。今も活躍しているようですが、当時の面影があまりなく
実は同一人物だと見ても気づきませんでした。

篠山紀信という人は不思議なカメラマンで、
アイドル写真なのに奥深い品がある。 少女館 関連情報

チャイドル 天使

「チャイドルブーム」と言われた現象のただなかの写真集です。出演は、野村佑香、浜丘麻矢、橋本麻美々、吉野紗香、安藤希、栗山千明、大村彩子、水谷妃里と、当時最前線にいたそうそうたるメンバー。上昇気流を背に受けた8人を「天使」に見立てて構成されています。まるで服飾学校の発表会かというような前衛的な衣装。同世代の女の子への訴求と、「格好よさ」というコンセプトが求められた時代でしたから、露骨な少女偏愛へは傾かず、芸術性をまぶすことが必須条件でした。かわいさは否応なしにそがれますが、節度という大義名分は保たれていた良心的な時代だったとも言えます。それにしても、「先物買い」という観点から追いかけた人にしてみれば、花開いたのはせいぜい「キル・ビル」の栗山くらいですから、神童がただの人にならずに育つのはいかに難しいか、そして、ブームは所詮ブームに過ぎなかったのだ、ということを実証してしまっている写真集ということになります。 天使 関連情報

チャイドル ママはチャイドル!!(2) (シリウスコミックス)

 魂の入れ替りで、11歳の体に29歳の人生(ここで問題にされるのは主に芸能界〜男性)経験を身に付けたジュニアタレント「チャイドル」霧崎リイナを主人公にした作品です。
 本作は講談社のサイトMichao!から携帯用に配信されていた作品で、現在連載中のネメシス誌には未発表のエピソード(1,2)が含まれて居ます。
 収録作
 1.5年B組 チンタチ先生。
 2.ナマ出しアイドル◎公開Hで快感KO♪(前・中・後編)
 3.美女と野獣の皆既日蝕(前・中・後編)

 絵は少年少女向けの可愛さですが、話の内容は成年誌執筆経験の長いおがわ氏らしく青年誌的にギリギリの危ない表現を1970年代の永井豪さんの様なベタなパロディと笑いを塗して行っており、中年の漫画ファンには懐かしい薫りが致します。
 特に某ボクシング一家とTV局の癒着をモデルに映画「マトリックス」並のヴァーチャル情報操作を絡ませて描いた壮大なバカ話の2は開いた口が塞がりませんでした。
 この辺りより、リイナが危機に瀕すると超人的な身体能力を発揮する様になると同時に、レギュラーの侠気溢れる変態出版社長我羅那氏の痴態がかなりの確率で全国にTV中継されてしまう様になり、その姿を観ながら「り、離婚よ〜!」と叫ぶ夫人のベタな展開が往年の名作『花の応援団』の素晴らしいマンネリズムを偲ばせます。

 オマケとしてこの巻にも表紙を外すと出て来る主人公のママ霧崎麻美子さんの着せ替え人形や、各エピソードに出て来る問題芸能人の「ウラ芸能紳士録」、そして吉田豪氏の本誌に絡んだ人物のエピソードがスリリングな巻末解説が付いて居ます。
 絵にクセが有り、モデルとなった人物からの苦情が心配ですが笑える漫画をお探しの方にはお薦めです。 ママはチャイドル!!(2) (シリウスコミックス) 関連情報