事件後のショーケンのライブ・・・・
ショーケン自身の事件に対する思いがこのライブによって表現されている。個人的には、「鈴虫(9月朝、母を想い)」が好きです。
そして何よりも速水清司のギターの音色が心地いい。
ロックは、俺を酔わせる・・・。
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最近はあまり話題にはなっておりませんが、シンガー萩原健一の名曲がラインナップされている名盤です。「泣くだけ泣いたら」を聴きたくて購入しました。20年程前によく聴いていましたが、10年後も新鮮な気持ちで聴くことができたらと思います。 ゴールデン☆ベスト 関連情報
「SHANTI SHANTI」をインドで行うという発表の記者会見で、ショーケンは「ボクたちが初めてビートルズを聴いた時、英語なんかわからないのに物凄く感動したように、ボクたちの演奏を初めて聴くインドの人達もきっと感動してくれると思う」というような事を話していた記憶がある。そこまで言い切れる自信に満ち溢れていたショーケン&Donjuan Rock'n Roll Bandの圧倒的なパフォーマンスを聴けるのがこの作品。ショーケンの予言通り、インドの聴衆は賞賛の拍手を送り大盛り上がりをみせている。ツイン・ギターにツイン・ドラム、さらにはバイオリンまで揃えたこの時期のDonjuan R&R Bandは最強の布陣であったし、それらをバックに従えたショーケンのロック・スピリットは間違いなくピークに到達していたと思われる。ショーケンは「太陽にほえろ」など役者としてのイメージが強い人が多いと思うが、実は日本でも五指に入るロック・ボーカリストである。感性の赴くまま動き回る独特のパフォーマンスもさることながら、バラッド曲における「心」が伝わる歌唱法は群を抜いているとしか言いようがない。一般的に、楽譜の音符通りに歌う事が「上手い」と思われがちだが、それは詩の朗読と一緒であり案外言葉は伝わらないものだ。本当の「上手い歌」とは何か…を考えた時、このアルバムでの「ハロー・マイ・ジェラシー」あたりに答えが潜んでいるような気がする。バンドも含めた怒涛のパフォーマンスと息を呑むような緊張感、そして泣きのギターとバイオリン…。濃密で熱い、素晴しいライブ・アルバムだ。 SHANTI SHANTI LIVE(紙ジャケット仕様) 関連情報
日本映画[監督・俳優]論 ~黒澤明、神代辰巳、そして多くの名監督・名優たちの素顔~ (ワニブックスPLUS新書)
40年もの長きに渡り、日本の芸能界を席巻した稀代のカリスマ俳優・萩原健一(ショーケン)。前作と違って本書は題名が示す通り、『監督・俳優』論(当時の自分の役者としてのスタンスのみならず、関係した多数の演出家や共演者を含めて)に言及した内容となっており、著者の映像における哲学が余す事なく伝えられた内容となっている。
なかでも若き日の著者に与えた映画監督・黒澤明、神代辰巳両氏の影響は大きく、黒澤監督とは『影武者』〈1980〉の1本のみであるが、それでも27ヶ月にも及ぶ撮影の間に黒澤監督と映画談義を含めた多くの挿話は現在でも大きく刻まれており、神代監督とも『青春の蹉跌』〈1974〉以来、互いに信頼を重ねながら数本の作品に出演し、なかでも『もどり川』〈1983〉は自身にとっても満足のいく出来栄えであったようだ(当時、氏の大麻事件により、当作品がお蔵入りになった事は残念だ)。
私的には、NHK大河ドラマ『琉球の風』〈1993〉で氏から見てあまりに役作りをしない沢田研二氏に苦言を呈し、それに対する沢田氏の返答や東映の実録任侠映画『激動の1750日』〈1990・監督:中島貞夫〉で氏にオファーする名物プロデューサー・俊藤浩滋氏とのやり取りの挿話は面白く、『いつかギラギラする日』〈1992〉での深作欣二監督や共演者の木村一八、荻野目慶子両氏との作品に纏わる挿話は興味深い。
他にも『影武者』や『四十七人の刺客』〈1994・監督:市川崑〉(萩原氏にも出演要請があったが実現せず)など時代劇における萩原氏の歴史解釈にある独特の観点は面白い。
読後感として俳優としてのスタンスや作品における考え方など独自の哲学が述べられており、他者が決してマネできるものではない(追随を許さない)独特の世界観を感じさせる。これほどの強烈な個性を持った氏であるだけにできれば一度は萩原氏にも演出を挑戦して欲しいと思うが、おそらくそこには娯楽性がなく難易度の高い作品ができあがりそうな気がする。
日本映画[監督・俳優]論 ~黒澤明、神代辰巳、そして多くの名監督・名優たちの素顔~ (ワニブックスPLUS新書) 関連情報